歯周病内科・薬で治す歯周病治療
新しい歯周病治療
歯周病は歯を失う口だけの問題ではありません。最近はマスコミでも全身との関わりがよく取り上げられ、健康をむしばむ病気ということが広く認識されてきました。
その歯周病の治療といえばブラッシング指導や、歯石の除去。
さらに重度に進行した場合は歯周外科という外科的な処置が一般的には行われています。
しかしこうした処置を行っても歯肉の炎症や、腫れ、出血、口臭が改善されず悩まれている方が多々おられます。
歯周病は一度かかってしまうと完治は難しく、“継続した治療”が大切となります。
しかしここで改めて考えてみますと、歯科の2大疾患といわれる「むし歯」「歯周病」は感染症であることが明らかになっています。
感染症であるならば菌を特定し除菌をしたらどうなのかというのが新しい歯周病治療の考え方です。
【1】菌の特定
位相差顕微鏡のモニターで患者さん自身に菌のいる状態と除菌後の状態を見て頂きます。
また同時にこの状態をコンピューターに記録し、定期的ケアのたびにチェックをし記録し患者さん自身に確認して頂きますから、患者さんはご自分の口を大事にすることへの意識が非常に高まります。
【2】除菌後の効果
下記のような症状が1週間~10日ほどで大きく改善されます。
- 出血
- 歯肉の腫れ
- 口臭
- 知覚過敏
【3】歯周病のケア
きれいになった口腔環境を守っていくために、ご家庭でのブラッシングやフロスの使用等の自己管理と並行する形で、3,4ヶ月から6ヶ月ごとのメンテナンスをお奨めしています。
当院ではメンテナンスにおいて歯肉の状態をチェックし歯石除去、ブラッシング指導、PMTC(歯のクリーニング),細菌観察等を行っていきます。
歯科衛生士による専門治療
歯周病は、プラーク(細菌の塊)が溜まることで進行を招きます。
プラーク(細菌の塊)は次第に、歯石やバイオフィルムという集合体を形成し、いったん出来てしまった歯石やバイオフィルムは歯磨きだけでは除去できません。
この歯石やバイオフィルムを除去するには、歯科医院の専門器械を使った施術が必要となります。
超音波スケーラー
超音波振動により歯石のみを砕き取り除きます。
手動スケーラー
名前にもあるように、スケーラーにて手動で丁寧に除去していきます。
超音波スケーラーの効果は抜群ですが、歯茎の奥や歯並びの複雑な部分では、取りきれない場合があります。
そこで、その部分は、経験を積んだ歯科衛生士の手でじっくりと除去していきます。
PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の頭文字で、歯科医院で専門的に行う、お口のケアプログラムのことです。
ふだんの歯磨きでは取りきれない歯の着色・汚れを落とし、本来の白く輝く色を取り戻します。
出来てしまったバイオフィルムの除去にもつながります。
口臭やむし歯、歯周病予防の効果にもつながります。